明日葉摂取によるラット血清・肝臓脂質プロフィールおよび體脂肪蓄積に及ぼす影響について
日本·永田純一
明日葉攝取對老鼠血清、肝臟脂肪以及身體脂肪積蓄的影響
原文：明日葉（図1）は、房総半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島および紀伊半島東南の太平洋岸に自生する日本固有のセリ科Angelica 屬の大型多年性植物です。原産地は八丈島と考えられています。
譯文：明日葉（圖1），在房總半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆群島和紀伊半島東南的太平洋海岸自生的日本固有的水芹科（傘形科）當歸屬的大型多年生植物。原產地被認為是八丈島。
原文：漢江戸時代には、「アシタグサ」「ハチジョウソウ」などと呼ばれ痘瘡の治療に用いられていました。今日でも、民間療法として、利尿、強壯、催乳などの目的で用いられていますが、これらの効果は科學的な根拠に乏しく口承による効果と考えられます。
譯文：漢江戶時代，明日葉也有咸草（Ashitagusa）、八丈草（Hachijousou）之類的稱呼，用於天花的治療。今天，民間療法中，也用於利尿、強壯、催乳等的目的而被使用著。不過，這些效果缺乏科學的根據，僅是口傳的效果。
原文：明日葉は、ビタミン類、ミネラル分が豊富であると共に食物繊維を豊富に含んでおり栄養価の高い食品です。近年、明日葉に含まれる機能性成分として注目されているのは、莖、葉、根の分泌組織より滲出する黃色の組織液中（黃汁）に含まれる様々なカルコン類です。
譯文：明日葉，富含維生素類，營養成分豐富，包括豐富的膳食纖維與礦物質，是一種營養全面、價值高的食物。近年來，明日葉所含有的功能性成分引起了人們的重視，在植物的莖、葉、根的分泌組織中滲出的黃色組織液（黃汁），含有多種查耳酮類化合物。
原文：特に明日葉を含む「いわゆる健康食品」は、セルライト解消やダイエット効果などを標榜し、粉末、錠剤あるいはカプセルなどに加工された健康食品として広く市場に出回っています。
譯文：特別是含有明日葉成分的「保健食品」，在消除脂肪和減肥效果等方面標榜，粉末、藥片或膠囊等加工的健康食品，在廣大市場上流通。
原文：明日葉カルコンは過形成を生じた結合組織の血管を拡張し、血液の循環を促すことで組織の循環障害を改善し、結節組織の消失を促すと考えられていますが、これまでセルライト解消や脂質代謝および脂肪燃焼に関連する明確な科學的エビデンスは得られていないのが現狀です。
譯文：明日葉查耳酮是過形成產生的結締組織的血管擴張，血液循環，促進組織的循環障礙，改善聯結組織的消失促認為，不過，到現在為止脂肪燃燒脂肪的消除和脂質代謝及相關明確科學證據沒有得到的現狀。
原文：今回我々は、明日葉摂取と脂質プロフィールおよび體脂肪蓄積に及ぼす影響を検討するため、人の明日葉摂取目安量をラット體重に換算した量（1 倍量）から１００倍量までの明日葉粉末を２８日間與えた時の成長や血清・肝臓脂質濃度および體脂肪蓄積量を調べました。
譯文：這次，我們為了研究明日葉攝取對脂質吸收、身體脂肪蓄積的影響，以人的明日葉攝取量為準，按照體重比例，為野鼠換算相應攝取量，從1倍量到100倍量不等的明日葉粉末，在28天的成長時間里，對血清、肝臟脂質濃度以及身體脂肪的積蓄量進行調研分析。
原文：その結果、明日葉摂取は、體重増加量、體脂肪蓄積および脂質プロフィールに対して良好な生理學的有効性は観察されませんでしたが、有意な糞中膽汁酸排泄亢進を伴う糞排泄量の増加が認められました（図２）。
譯文：其結果，明日葉的攝取，對體重增加量、身體脂肪累積量和脂肪的良好生理學性能的有效性，未被觀測。不過，有意義的是，糞便中膽汁酸的排泄量、糞便的排泄增加了，被有效認識（圖2）。
原文：これらから明日葉は食物繊維の供給源として効果的な植物であり、今回の実験で観察された作用を通して脂質代謝改善あるいは腸內環境改善を促す可能性が期待されます。
譯文：因此，明日葉作為供給食物性纖維素的有效供給源的植物，通過此次實驗的觀察，其促進脂質代謝、改善腸道內環境的作用有可期待的可能性。永田純一
出典：Nagata J, Morino T, Saito M. Effects of dietary Angelica keiskei on serum and liver lipid profiles, and body fat accumulations in rats. J. Nutr. Sci. Vitaminol. 2007. 53, 133-137.
作者：日本,永田純一
ニュースレター「健康・栄養ニュース」第6巻2號（通巻21號）平成19年（2007年）9月15日発行から転載
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